いつもご覧いただきありがとうございます。園長の𠮷村です。
朝夕の風が少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じる季節になりました。日中はまだ暑さが残るものの、こどもたちの遊びの中には「秋ならでは」の発見や楽しさが広がっています。
さて、今月は2歳児クラスの室内遊びの一場面をご紹介します。写真に写っているのは、マットやフープを使った「サーキット遊び」です。
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さて、今月は2歳児クラスの室内遊びの一場面をご紹介します。写真に写っているのは、マットやフープを使った「サーキット遊び」です。
いまは環境省さんが暑さ指数を教えてくれますが、危険な暑さの時や雨の日には室内での運動遊びも充実させています。
ホールや園庭で思い切り体を動かすのも大好きな2歳児ですが、この日は赤い大きなマットを山のように組み、登ったり降りたりするコースをつくりました。
はじめは「こわいな」と慎重に足を運んでいた子も、保育者が「大丈夫だよ」「ゆっくりでいいよ」と声をかけると、少しずつ自分の力で挑戦する姿を見せてくれます。マットを越えて降りられたときの笑顔は、本当に誇らしげです。
何度も繰り返すうちに、「もっと速く!」「ジャンプしてみたい!」と、子どもたちなりに工夫する姿も見られました。挑戦する気持ちが、遊びの中で自然に育まれているのを感じます。
マットの先には色とりどりのフープを並べて、足を交互に入れて跳んでいくコースを用意しました。
「どこに足を入れようかな?」と考えながら進むことで、体のバランス感覚だけでなく、順序やルールを守る力も育ちます。まだうまく足が揃わずにつまづくこともありますが、それもまた大切な経験。「もういっかい!」と繰り返すうちに、少しずつ動きがスムーズになっていきます。
お友だちが跳ぶのを見つつ自分の順番を待ちながら、遊びの中での関わりも豊かになってきました。
こうしたサーキット遊びは、ただ楽しいだけではありません。来年、3歳児クラスになると運動会で本格的なサーキットに挑戦します。その第一歩として、今から少しずつ慣れていくことが大切なのです。
「遊び」の中に自然と学びや準備が組み込まれ、楽しく体を動かしながら、次のステージに向けての力を身につけていく子どもたち。
今の小さな挑戦が、来年の大きな成長につながっていくのだと思います。
本日はお読みいただきありがとうございました。来月の更新もよろしくお願いいたします。
園長 吉村光智