こんにちは。園長の𠮷村でございます。
近畿地方では例年よりかなり早く梅雨明けとなり、本格的な夏の訪れが感じられるようになりました。園内では子どもたちの元気な声が響き、職員一同も笑顔で毎日を過ごしています。さて、文月のブログは、園内に彩りを添えた「七夕」の様子をご紹介します。
園内に立派な笹が運ばれてくると、「うわぁー!」と子どもたちの歓声があがりました。
みんなの目がキラキラと輝き、これから始まる七夕飾りづくりに胸をふくらませている様子が伝わってきました。
各クラスでは、年齢に応じたかたちで短冊や折り紙飾りの制作が始まりました。
年少さんは保育者と一緒に、年中・年長さんになると自分の言葉で願いごとを考え、一人ひとりが思いを込めて、短冊づくりに取り組んでいました。
飾りつけが始まると、小さな手で笹の葉に短冊や飾りを結ぶ子どもたちの姿があちこちで見られました。保育者と協力しながら楽しそうに飾り付けをしています。
こうして少しずつ飾りが増えていくうちに、エントランスやホールはあっという間に七夕一色に。
笹の葉が風にゆれ、涼やかな雰囲気に包まれた園内はとても賑やかでしたね。
七夕の準備を通して、子どもたちは日本の伝統行事に親しみながら、季節のうつろいを自然と感じ取ってくれたと思います。
今月は旧名で“文月”です。”文月”という名前の由来にはいくつかの説がありますが、そのひとつが「七夕に手紙(文)や願いごとをしたためたことに由来する」というお話。古くは、短冊ではなく和紙に歌や詩、願いを記して星に届けようとした風習があったのだそうです。
いま私たちが当たり前のように飾っている色とりどりの短冊も、そんな昔の人々の想いや文化の積み重ねの中にあるのだと思うと、飾り一つひとつがとても尊く感じられますね。
園内でも、こどもたちは七夕飾りを見上げながら色々なことを考えてくれていたと思います。
季節の名前や行事の意味を知ることは、子どもたちにとって新しい世界への扉。文月にまつわるお話をきっかけに、言葉の面白さや日本の文化の奥深さにふれる時間になったように思います。
子どもたちと一緒に迎えた七夕は、ただ行事を楽しむだけではなく、日本の伝統や季節の移ろいを感じる、心あたたまるひとときとなりました。願いを込めて短冊を結ぶその手には、小さな夢と大きな可能性が宿っているように感じます。
これからますます暑さが厳しくなってまいりますが、水分補給や休息を大切にしながら、子どもたちが健やかに毎日を過ごせるよう、職員一同心を込めて保育にあたってまいります。
保護者様におかれましては、今月も園運営にご理解・ご協力賜りありがとうございました。
引き続き当園をよろしくお願いいたします。
園長 吉村光智