今日の給食は
カレーライス
大根のフレンチサラダ
みかん缶
牛乳
おやつは
いちごゼリー
でした。
寒さが本格的になり、冬の訪れを感じる季節となりました。子どもたちも園庭で元気に走り回っていますが、風邪や感染症が流行りやすい時期でもあります。今週の給食は、体を温める根菜類や、免疫力を高めるビタミン豊富な食材をたっぷり取り入れました。ご家庭での食事のヒントにもなるよう、今週使用した主な食材の栄養や豆知識について詳しく解説します。
12月8日(月):鶏肉のマーマレード焼き・千切り大根の煮物 週の始まりは、子どもたちにも人気の鶏肉料理です。鶏肉は良質なタンパク質を含み、体を作る大事な栄養源です。今回はマーマレードジャムを使って焼き上げました。柑橘類の爽やかな香りと甘みがお肉の臭みを消し、柔らかく仕上げてくれるので、小さなお子さんでも食べやすいメニューです。マーマレードに含まれるクエン酸には疲労回復効果も期待できます。 副菜の「千切り大根(切り干し大根)」は、太陽の光を浴びて乾燥させることで、生の大根よりも栄養がギュッと凝縮されています。特にカルシウムは生の大根の約20倍とも言われ、骨や歯を強くするために欠かせない食材です。また、食物繊維も豊富なので、お腹の調子を整える働きもあります。噛めば噛むほど甘みが出るので、よく噛んで食べる練習にもなりますね。
12月9日(火):白身魚のフライ・ブロッコリーのごまドレサラダ 火曜日の主菜は「タラ」を使った白身魚のフライです。タラは冬が旬の魚で、身がふっくらとしていて脂肪分が少なく、消化吸収が良いのが特徴です。淡白な味わいですが、フライにすることでコクが出て、魚が苦手な子でもパクパク食べてくれます。 付け合わせのブロッコリーは、まさに「ビタミンの王様」。風邪予防に欠かせないビタミンCがレモンよりも多く含まれています。さらに、皮膚や粘膜を丈夫にするカロテン(ビタミンA)も豊富です。今回はごまドレッシングで和えましたが、ごまに含まれるビタミンEと合わせることで、抗酸化作用がさらに高まります。冬の乾燥肌対策にも嬉しい組み合わせです。
12月10日(水):手作りハンバーグ・ポテトサラダ 水曜日はみんな大好き、手作りハンバーグです。今回のハンバーグには、合い挽き肉に加えて「豆腐」を混ぜ込んでいます。豆腐を加えることで、植物性タンパク質も一緒に摂れるだけでなく、食感がふわふわになり、冷めても固くなりにくいというメリットがあります。大豆イソフラボンやカルシウムも摂取できる、栄養満点のヘルシーハンバーグです。 ポテトサラダのじゃがいもは、炭水化物が主成分で、子どもたちの活動のエネルギー源になります。じゃがいもに含まれるビタミンCは、デンプンに守られているため加熱しても壊れにくいのが特徴です。寒さで体温を維持するためにエネルギーを多く使うこの時期、しっかりと熱や力になる食材を摂ることが大切です。
12月11日(木):ちゃんぽん麺・シューマイ・りんご 木曜日は具だくさんのちゃんぽん麺です。豚肉、キャベツ、玉ねぎ、コーンなど、一皿で肉と野菜の栄養バランスが取れる優秀なメニューです。豚肉には「疲労回復のビタミン」と呼ばれるビタミンB1が豊富に含まれています。疲れが溜まってくると免疫力も下がってしまうので、週の後半にはぴったりの食材です。野菜の甘みが溶け出したスープは、子どもたちも飲み干したくなる美味しさで、体が芯から温まります。 デザートのりんごは、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど健康効果の高い果物です。水溶性食物繊維のペクチンがお腹の調子を整え、カリウムが体内の余分な塩分を排出してくれます。皮の近くに栄養が多いので、ご家庭ではぜひ皮ごと食べるのもおすすめです。
12月12日(金):カレーライス・大根のフレンチサラダ・みかん 金曜日は定番のカレーライス。今回は鶏むね肉を使用しています。鶏むね肉には「イミダペプチド」という成分が含まれており、脳や体の疲れを取る効果があると言われています。カレーのスパイスには食欲を増進させ、新陳代謝を高める働きがあるので、寒い日でも体がポカポカになります。 サラダには冬野菜の代表、大根を使いました。大根にはアミラーゼ(ジアスターゼ)という消化酵素が含まれており、消化を助け、胃腸の働きをサポートしてくれます。旬のみかんはビタミンCの宝庫。薄皮や白い筋には「ヘスペリジン」という血管を強くする成分が含まれているので、できれば筋も一緒に食べるのが理想的です。
今週も、旬の食材をたっぷりと使い、子どもたちが元気に過ごせるような献立を工夫しました。週末も栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけ、来週も元気に登園してくれるのを待っています。